本書は銀行、メーカー、出版社、官僚に教員、医師など、さまざまな職業の約40人に定年後の生活について聞いたインタビュー集である。釣りや陶芸など趣味に走る人、スーパーのレジ係やマンションの管理人になる人、里山保全のNPO法人を立ち上げた人、カルチャーセンターで理想の女性に出会った人など、十人十色の定年ライフだ。

 取材を通して著者がたどり着いた結論は、定年は「出世」だという。

「出世って、もともとは仏教用語で『世を出る』、つまり俗世から出て出家することなんです。逆に、肩書がなくなり、初めて裸一貫・一個人として『世に出る』のが定年。昇進したり、えらくなる出世とは違う。特に男性はにじみ出るような不安感を覚えるんでしょうね」

 取材時に悩ましかったのは、話が長くなること。履歴書持参で、入社から定年に至るまでの異動の歴史やエピソードを延々と話す人も多かったとか。

「定年後の話をうかがいたいのに、それ以前の話が長い。肝心な話に今日中にたどり着けるかな、という方もいました。また『定年しました』と言わない人。結局定年したのか、再雇用になったのか、話を聞いてもわからなかった人もいます。問い詰めるのは失礼だし……」

 話が長くなり、肝心なことをなかなか言い及ばないのはプライドなのかと思いきや、そこには別の理由があった。

「長年、企業や組織にいて、名刺から始める関係しかなかった男性は、一個人としての世間話ができないんですよ。主語が自分ではなく、会社や組織、業界のほうが話も弾む。プライドではなくコミュニケーション力だと思います。その点、女性はすごいですよね。たわいのない会話で盛り上がれる。たとえ内容がなくても楽しそうじゃないですか。結局、人生は楽しいほうが勝ちなんですよ。定年後の男性が学ぶべきは、喫茶店での女性の会話術。たわいのない日常の喜怒哀楽を話し、会話を弾ませることが大事と思い知らされました」


https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/226978
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日本人の平均寿命は延びつづけ、定年後の期間もまた長くなってますが、
いざ定年を迎えて困惑してしまう人々がけっこう増えているようですね。
定年退職で何が失われるのかといえば、
収入は当然として、たとえば、所属の書かれた名刺が持てなくなる。
そのことが心に空ける穴は意外と大きいみたいです。
まあ、考えてみれば組織に属してずっと生きてきたわけですから、
社会に出て初めて肩書きのない裸の自分になって、いろいろと戸惑うのは仕方ないでしょうね。
私なんか大学出てから2年しかサラリーマンしてなかったもんで、
ずっと“裸”で生きてきたから、定年とかの感覚がまったく理解できませんが、
ほとんどのサラリーマンにとっては、いつか“その日”が来るわけで、
やはり現役時代からいろいろと準備しておいたほうがいいみたいです。
没頭するほどの趣味なんか急に持てないもんね。
あまりに何もすることがないことはけっこう苦痛だろう。
昔は、定年後年金生活を数年したらコロっと逝ってましたが、
寿命がやたら伸びたので定年後の生活に悩む人が増えてしまった。
とはいえ「趣味」「生き甲斐」「社会との繋がり」などは本来的に必要不可欠なものではなく、無理してもストレスになりそうだw
主体的に何もしないという選択肢もあってよさそうだね。
その点、年を取っても定年のないフリーの仕事してる人はいいね。
義父が80を超えても現役で仕事してますが、頭もしっかりしていて元気です。
社会との関わりは心身の健康に及ぼす影響は大きいと思う。
これといった趣味がない人は、現役時代から年をとってもできる副業みたいなもんを見つけるといいと思うな。
私は死ぬまでトレーダーやるので、世界中でノートPC開いてトレードですw
週末からプーケットでゆっくりしてきます。



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